逆ハー戦隊シャドウファイブ
第12章 12 おじいさんによる恋バナ
「なかなかいいんじゃないかな。今うちのじいちゃんに太極拳も習っているし、これから反応ももっと良くなると思う」
「あの、すみません。戦力にならなくて」
「いや、こっちこそ。ありがとう、桃ちゃんのおかげで俺たちみんな助かってるんだよ。そのシールドを使わせないといけないなんて申し訳ないくらいだ」
「いえ、嬉しいです。なるべく足手まといにならないように私も頑張ります」
光がこぼれそうな微笑みを見せる黄雅さんは、あの乱れ切った私の事をどう思っているんだろう。あの日のことがなかったかのように自然な態度をとってくれるおかげで私も気まずくならなくて済んでいる。あの時の『大丈夫だからね』と優雅に囁かれた声が耳の奥に残っている。
「あの、私、今ハンドマッサージ習ってるんです。上手になったらみんなにマッサージしますね!」
「えっ? あ、うん。ありがとう。楽しみにしてるよ。じゃ、これで」
「ん、またな」
「ありがとうございました」
黄雅さんが去った後、緑丸さんは私の手首を取り、バングルを見つめて「良く出来てる」と呟いた。
「こんなものが作れちゃうなんて凄すぎですね」
「ん。黄雅は昔から工作が得意でね。小学生の頃、筆箱がもう十徳ナイフみたいになっていたよ」
「筆箱が十徳ナイフ?」
どんな筆箱なのか想像もつかなかった。
「それでもそのシールドは今まで作った中で最高の出来栄えだな」
「えー、そんなもの私が使っていいんでしょうか」
「桃香さんだからさ。じゃ施術してくる」
「? あ、はい、いってらっしゃい。私はベッドとか整えています」
「頼むね」
無口だと思っていた緑丸さんは一緒に働いていると、無駄話はしないがよく話してくれるようになり嬉しい。
「あの、すみません。戦力にならなくて」
「いや、こっちこそ。ありがとう、桃ちゃんのおかげで俺たちみんな助かってるんだよ。そのシールドを使わせないといけないなんて申し訳ないくらいだ」
「いえ、嬉しいです。なるべく足手まといにならないように私も頑張ります」
光がこぼれそうな微笑みを見せる黄雅さんは、あの乱れ切った私の事をどう思っているんだろう。あの日のことがなかったかのように自然な態度をとってくれるおかげで私も気まずくならなくて済んでいる。あの時の『大丈夫だからね』と優雅に囁かれた声が耳の奥に残っている。
「あの、私、今ハンドマッサージ習ってるんです。上手になったらみんなにマッサージしますね!」
「えっ? あ、うん。ありがとう。楽しみにしてるよ。じゃ、これで」
「ん、またな」
「ありがとうございました」
黄雅さんが去った後、緑丸さんは私の手首を取り、バングルを見つめて「良く出来てる」と呟いた。
「こんなものが作れちゃうなんて凄すぎですね」
「ん。黄雅は昔から工作が得意でね。小学生の頃、筆箱がもう十徳ナイフみたいになっていたよ」
「筆箱が十徳ナイフ?」
どんな筆箱なのか想像もつかなかった。
「それでもそのシールドは今まで作った中で最高の出来栄えだな」
「えー、そんなもの私が使っていいんでしょうか」
「桃香さんだからさ。じゃ施術してくる」
「? あ、はい、いってらっしゃい。私はベッドとか整えています」
「頼むね」
無口だと思っていた緑丸さんは一緒に働いていると、無駄話はしないがよく話してくれるようになり嬉しい。