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女子高生香織の痴漢列車

第3章 囚われの

「はあっ、はあっ、はあっ……」

 香織は荒い息を繰り返していた。
 下半身の痙攣はまだ止まらない。

 あんな刺激は初めてだった。
 決して気持ち良くはないが強制的に昇天させられる。

 そんな香織を尻目に、恒は何やらゴソゴソとしていた。
 かちゃかちゃと音を立ててベルトを緩めると、ズボンと下着を一度に脱ぐ。

 恒のだらしがない肉付きをした下半身が香織の目に入った。

「ちょっと! まさか『する』気じゃないよね?!」

 慌てて恒に声をかける。

 恒はニタリと笑った。

「まさか」

「そ、そうよね、さすがに……」

「ここまできて何もせずに解散にするわけがないでしょう」

「え……?」

 恒の目を見つめるが、彼が冗談や脅しで言っているようには見えなかった。

 ゆっくりと、ゆっくりと香織に近づいてくる。
 恒の股間についているモノが膨張し、屹立しているのが見える。

「いや、お願い、やめて……」

「うん、無理」

 恒は香織を拘束しているソファに膝立ちになると、香織の割れ目に自分の股間のモノを触れさせた。

「あっ!」

「さあ、香織ちゃん、僕と一つになろう」

 恒が腰に体重を乗せる。
 しかし、

「あれ、おかしいな。入らない……」

 実は彼の亀頭が押していたのは、香織の膣口とは全く違うところだったのだ。
 女性器というのは大陰唇や小陰唇で囲まれた範囲は割と大きいが、そのうち膣口が占める面積など微々たるものである。
 そのために特に童貞が初めて女の人の身体に挿入しようとするときに失敗してしまうことが多々あるのだ。
 恒も例に漏れずその一人だった。

「くそっ、何なんだよ! ビデオじゃこんな……」

 恒が悪戦苦闘している間に、香織を濡らしていた潮はすっかり乾いてしまっていた。

「ねえ、もうやめよう? 今ならまだ未遂ですむから……」

「うるさい! ああ、くそっ」

 恒は悪態をつくと、一度たちあがり、鞄から透明な液体の入ったボトルを取り出した。
 キャップ部分がオレンジ色のそのボトルには何やら粘性の高そうな液体が入っている。

「な、なにそれ……?」

「ローションさ。まさか必要になるとは思わなかったけど、備えあれば何とやら、だね」

 恒は満足げに言うと、そのキャップを開けて、中の液体を香織に向かって垂らした。
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