
レズビアン。始めました。
第4章 同居
思えばこの10年、
兄にはひどい事をされてきたと
被害妄想はあったのかもしれない
でも「お金さえもらえれば」という安易な考えで
体を預けたのもまた確かな事実だった。
郁子のように 人のためになりたいと
看護師を選ぶことはきっと体を売る事よりも
本当は容易ではなく、誰にでもできることでは
ないんだろうと思う。
ただでさえ体が弱い彼女は人のために
同居しようと家族をも巻き込んで
ここまでしてくれた
そんな人間に掃除、洗濯、料理、家事はさせまいとは
してきたものの、
私も仕事はしないといけない。
完全にはレズビアンではない由愛は
ある事を試みることをした。
そうだ・・・『今日からレズビアンになってみよう・・』
始まりはレズビアン掲示板だ。
面白半分で初めたこの掲示板への投稿
ここまでのこと起こさせてしまったのも
私の責任もあるんだから
そうだ・・私の夢は役者だった。。。
「今日から私もレズビアンになってみよう」
