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愛が、メロディにのって

第1章 愛が、メロディにのって

         10

 「百合さん
  プレゼントの包装紙を
  とりますね」
 「はい」
 望さんが、わたしのガウンを脱がしてくれまして、望さんもガウンを脱ぎまして、裸のわたしをお姫さま抱っこをして、ベッドにそっと降ろしてくれました。
 そして、わたしを、優しく抱いてくれました。
 わたしを、じっと見つめて、
 「百合さん
  好きです」
 「わたしも
  望さんが
  大好き」
 望さんが、優しくキスしてくれました。
 望さんの唇を、わたしの唇に、そっと触れるだけの優しいキスです。
 そして、望さんの唇を、わたしの唇にあわせたまま吸ってくれはじめました。
 わたしも、望さんの唇を吸いました。
 そのキスが、すこしずつ濃くなっていきました。
 わたしから舌を入れまして、望さんの舌を撫でてあげました。
 望さんは、キスをしながら、わたしのからだを撫でてくれはじめました。
 優しく優しく、触れるか触れないかのソフトタッチで撫でてくれるのです。
 耳を、首を、胸を、わたしの草はらを、優しく優しく撫でてくれるのです。
 胸を撫でてくれたかと思うと、耳を撫でてくれます。
 草はらを撫でてくれたあと、胸のあたりを撫ではじめるのです。
 望さんは、そんなふうに、わたしのからだ中を優しく撫でてくれながら、
 「百合さん
  大好き」
 と、言ってくれます。

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