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愛が、メロディにのって

第1章 愛が、メロディにのって

         12

 望さんの唇が、乳首から離れて、すこしずつお腹のほうに向かいました。
 急ぐことなく、乳房からお腹までを唇で撫でるように、すこしずつすこしずつキスをしていってくれるのです。
 わたしは、震える声をおさえながら、
 「恥ずかしい」
 と言いました。
 「恥ずかしいよね
  ごめんね」
 そう言いながら、望さんは、わたしの草はらにキスをしてくれました。
 草はらにキスしたあと、わたしの足にキスをしながら、足首のほうまでキスをしていくのです。
 「望さん
  そんなところまで
  ダメです」
 「百合さんに
  ダメなところは
  ありません
  百合さんの
  すべてが
  好きです」
 望さんは、ほんとに、わたしを好きになってくれているんだわ。
 嬉しい。
 ほんとに嬉しい。
 わたしは、泣きそうなくらい、嬉しくなりました。
 望さんが、足の指のひとつずつに、キスしてくれています。
 わたしは、感動してしまいました。
 望さんが、足の指のひとつずつを唇にふくんでキスしてくれるたびに、わたしは気持ちよさがおおきくなってきました。

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