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愛が、メロディにのって

第1章 愛が、メロディにのって

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 やがて、望さんの唇が、足にキスしながら、すこしずつあがってきました。
 すこし息を荒くしているのでしょうか、わたしの腿に息がかかっています。
 望さんの顔が、わたしのあそこに近づいているのがわかります。
 わたしは、もしかしたら、望さんはわたしのあそこに、キスしてくれるのかなと思いました。
 望さんが、わたしのあそこにキスしてくれるのは、恥ずかしいですが嬉しいと思いました。
 あそこへのキスは、愛情のあかしだと思います。
 ですから、望さんは、きっと、わたしのあそこにキスしてくれるはずです。
 そう思っていましたのに、望さんは、あそこのまわりにキスするだけです。
 右の腿にキスしてくれていた望さんの唇が、すこし離れましたので、つぎは、あそこにキスしてくれるのかなと思っていましたら左の腿にキスするのです。
 そんなことがなんども続きまして、わたしはその度に、こんどこそ、あそこにキスしてくれるのかなと思いました。
 でも、望さんは、わたしのあそこのまわりにしか、キスしてくれないのです。
 わたしは、とうとう、
 「ねぇ
  ねぇ」
 と、言ってしまいました。
 「なに?
  百合さん」
 「望さん
  お願い」
 「なにを
  お願いなの?」
 「言えません
  恥ずかしい」

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