テキストサイズ

愛が、メロディにのって

第1章 愛が、メロディにのって

         17

 「緊張なんて
  していません」
 「よかった」
 「だってね
  望さん
  とっても優しく
  愛してくれるんですもの
  緊張はしません」
 「蜂が
  百合の花の中に入るとき
  百合の花は
  緊張しないですものね」
 「ええ
  百合の花は
  蜂が
  入ってくれるのが
  嬉しいの」
 「百合さんも
  嬉しいと
  思ってくれますか?」
 「はい
  もちろんです」
 「ただ
  百合さんは
  はじめてだから
  すこし
  痛いかもしれませんが
  我慢してくださいね」
 「はい
  でも
  すこしの
  痛みがあるほうが
  あとの喜びが
  おおきいと思います」
 「あぁ
  百合さん」
 と言って、望さんが、わたしにキスをしてくれました。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ