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　　　　　　　　　６

　「百合さんは
　　お嬢さまなんだ」
　「そんなことありません
　　ちょっとだけ広く
　　商売をしているだけです」
　それからも、食事が続きました。
　そしてわたしは思い切って、望さんの誕生日にわたしの家に来てくださいと誘いました。
　「望さん
　　来週の水曜日は
　　お誕生日ですよね
　　わたしの家に
　　来てくれませんか」
　「えっ」
　「わたしの手料理で
　　お祝いをさせてください」
　「百合さん
　　ありがとうございます
　　嬉しいな
　　そうさせてもらいます」
　タンシチューをメインに、和・洋の総菜を４皿と、スポンジケーキに生クリームでコーティングしたケーキも作りました。
　シャンパンで、乾杯をしました。
　「望さん
　　お誕生日
　　おめでとうございます
　　乾杯」
　「乾杯
　　百合さん
　　ありがとうございます」
　「望さん
　　お誕生日ですので
　　ワインも
　　用意したかったのですが
　　プレゼントの関係で
　　シャンパン
　　だけにしました」