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愛が、メロディにのって

第1章 愛が、メロディにのって

         7

 「えっ
  プレゼントまで
  あるんですか」
 「はい
  ふたつあります」
 「嬉しいなぁ
  なにを
  貰えるだろう」
 「あとの
  お楽しみに
  していてください」
 望さんは、ほんとに美味しそうに食べてくれました。
 食後のコーヒーを飲んでいると、
 「いままでで
  一番嬉しい
  誕生日でした
  百合さん
  ありがとうございます」
 「では
  ひとつめの
  プレゼントの
  ショパンのノクターン20番嬰ハ短調を
  弾きますから、
  聴いてください」
 望さんは、わたしが弾いているあいだ、眼をとじて聴いてくれていました。
 「ありがとうございます
  素敵なプレゼントです」
 「もうひとつ
  あります」
 「ええ」
 わたしは、ピアノの椅子から離れて、望さんのそばにいきました。
 「わたしを
  望さんへ
  プレゼントしたいんです
  望さん
  愛してくれませんか?」

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