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ぼっち─選択はあなたに─

第15章 バトルトーナメント【4回戦】

 最初は包丁に振り回されているメキユだったが、次第にその動きは早くなり、タキシゲールは目で追えなくなった。

「右っ……あ、違う! 下!」

『ンギャ!』

 メキユの包丁がミトナツコの左足首にヒットし、ミトナツコは後ろに転倒する。

「くらえ、見習いミンチ!!」

 そしてメキユは間髪いれず連打攻撃を仕掛けた。

『出たーー!! 開始早々、メキユ・ヨミギャク選手の必殺技『見習いミンチ』!! ミトナツコ選手はこのままミンチにされてしまうのかぁぁぁ!!』

 なんて恐ろしい技なのだろうと、誰もが息を飲んだ。

 しかしミトナツコは無事だった。
 やはり必殺技名に『見習い』とついているだけあって、切り刻む威力はそんなになかったようだ。

「ミト、大丈夫か!」

 介添人のタキシゲールがミトナツコのそばに駆け寄る。

『ま゜』

 全身の服を切り刻まれたあとはあるものの、ケロッとしているミトナツコにタキシゲールはホッと胸を撫で下ろした。

パオ「なあんだ、見習いミンチって大したことないじゃん」

アバレセーラー「そうね。あの小娘と対戦だったら、絶対勝てたのに!」

 観客席で負け組の二人がブツブツ文句を言う。


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