
ぼっち─選択はあなたに─
第15章 バトルトーナメント【4回戦】
ユズリノ「それはどうかしら」
パオ「!」
アバレセーラー「!」
ユズリノ「確かに見習いミンチは必殺技としてはまだ未完成よ。でもあの見た目で済んだのは相手がモンスターだから。実際はかなりのダメージを負っているはずよ」
レシピェール「さすが第二回戦勝者ユズリノ。そうね、あの必殺技をくらったら、生身の人間だったら出血多量で戦闘不能まで追い込まれるでしょうね。あの子…メキユ・ヨミギャクはもっと強くなるわ。それは父親の形見の包丁がそうさせてるの。あの包丁はただの包丁ではないわね……きっと今まで沢山の命を切り刻んできたから魔力が宿ってるのよ」
ヤマモトゲンスケ「……強さを求めるが故、その魔力に取り込まれなければいいが」
アズサ「……」
それぞれ戦ってきた選手たちは、二人の行く末を見守った。
「はあっ、はあっ……」
メキユ・ヨミギャクは肩で息をする。小さな体で包丁を振り回すのは体力を消耗した。
ミトナツコはゆっくり起き上がると、反撃を開始する。
「ミト! 行け、甘噛みだ!!」
タキシゲールが指示を出すと、ミトナツコは大口を開けてメキユの腕に噛みついた。
しかし甘噛みのため、痛くも痒くもない。
パオ「!」
アバレセーラー「!」
ユズリノ「確かに見習いミンチは必殺技としてはまだ未完成よ。でもあの見た目で済んだのは相手がモンスターだから。実際はかなりのダメージを負っているはずよ」
レシピェール「さすが第二回戦勝者ユズリノ。そうね、あの必殺技をくらったら、生身の人間だったら出血多量で戦闘不能まで追い込まれるでしょうね。あの子…メキユ・ヨミギャクはもっと強くなるわ。それは父親の形見の包丁がそうさせてるの。あの包丁はただの包丁ではないわね……きっと今まで沢山の命を切り刻んできたから魔力が宿ってるのよ」
ヤマモトゲンスケ「……強さを求めるが故、その魔力に取り込まれなければいいが」
アズサ「……」
それぞれ戦ってきた選手たちは、二人の行く末を見守った。
「はあっ、はあっ……」
メキユ・ヨミギャクは肩で息をする。小さな体で包丁を振り回すのは体力を消耗した。
ミトナツコはゆっくり起き上がると、反撃を開始する。
「ミト! 行け、甘噛みだ!!」
タキシゲールが指示を出すと、ミトナツコは大口を開けてメキユの腕に噛みついた。
しかし甘噛みのため、痛くも痒くもない。
