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ぼっち─選択はあなたに─

第18章 バトルトーナメント【6回戦】

「メキユちゃんの声が聞こえなくなった!? ちょっと! アバレセーラー、あんたからもなにか言ってあげなさい!」

「はあ~? なんであたしまで……もうしょうがないわね! メキユ、聞こえる? 諦めたらそこで試合終了なんだからね! 最後まで頑張りなさいよ!!」

「……」

 しかしメキユからの反応はない。

「え……やばいんじゃないの?」

「メキユっ……!!」

「メキユちゃん!!」

 レシピェールもユズリノもメキユに呼びかけるが、メキユからの反応はなかった。

「こうなったらあたしの如意棒で突き刺してあげるわ!」

「やめなさい! メキユちゃんを殺す気!?」

「じゃあ、どうすればいいのよ! このままじゃ、あの子死んじゃうわよ!!」

「……待って。薔薇のツルが光ってる?」

「えっ……」

 ユズリノの言うとおり、メキユを覆い尽くす薔薇のツルが僅かに光り始めた。

『三人とも、そこから離れて!!』

 ユッキーメがマイク越しに叫ぶ──と、同時に薔薇のツルの隙間から四方八方に閃光が放たれた。

「必殺・助手ミンチっ!!」

 そしてメキユの声と共に、薔薇のツルの塊が爆発でもしたかのように粉々に吹き飛んだ。


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