
ぼっち─選択はあなたに─
第19章 優勝者 VS クロード【選択5】
「やめっ……これはリュージンのっ……!」
「リュージン? そいつからこれをもらったのか?」
ザッハ伯爵は更にペンダントを強く引っ張る。
そのせいでペンダントの紐が首に食い込み、痛みが走った。
「痛いっ! やめてっ……引っ張らないで!」
「やめなさい!」
その時、ザッハ伯爵の腕を誰かが強く掴んだ。
声をした方に目を向けると、その人物は意識を失ったはずのユズリノだった。
「人の物を欲しがるなんて、ゲスい男ね」
ユズリノがそう言い放つと、ザッハ伯爵は鋭い平手打ちをユズリノの頬に食らわせた。
「誰に物を言ってる」
「……」
それでもユズリノはザッハ伯爵の腕から手を離さなかった。
「今すぐここで首を跳ねられたいのか」
「できるならやってみなさいよ。これでもバトルトーナメントを勝ち抜いてきたのよ、簡単に殺れると思ったら大間違いよ」
「……生意気な女が」
二人はしばし睨みあった。しかし先に折れたのは意外にもザッハ伯爵だった。
「まあいい、石などいくらでも手に入るしな」
「……」
その発言は疑わしかったが、ユズリノはザッハ伯爵の腕から手を離した。
「ユズリノさん……」
「気にしないで、私は大丈夫よ」
「リュージン? そいつからこれをもらったのか?」
ザッハ伯爵は更にペンダントを強く引っ張る。
そのせいでペンダントの紐が首に食い込み、痛みが走った。
「痛いっ! やめてっ……引っ張らないで!」
「やめなさい!」
その時、ザッハ伯爵の腕を誰かが強く掴んだ。
声をした方に目を向けると、その人物は意識を失ったはずのユズリノだった。
「人の物を欲しがるなんて、ゲスい男ね」
ユズリノがそう言い放つと、ザッハ伯爵は鋭い平手打ちをユズリノの頬に食らわせた。
「誰に物を言ってる」
「……」
それでもユズリノはザッハ伯爵の腕から手を離さなかった。
「今すぐここで首を跳ねられたいのか」
「できるならやってみなさいよ。これでもバトルトーナメントを勝ち抜いてきたのよ、簡単に殺れると思ったら大間違いよ」
「……生意気な女が」
二人はしばし睨みあった。しかし先に折れたのは意外にもザッハ伯爵だった。
「まあいい、石などいくらでも手に入るしな」
「……」
その発言は疑わしかったが、ユズリノはザッハ伯爵の腕から手を離した。
「ユズリノさん……」
「気にしないで、私は大丈夫よ」
