
ぼっち─選択はあなたに─
第19章 優勝者 VS クロード【選択5】
「やあああああっ!」
先に攻撃を仕掛けたのはメキユだった。
レシピェールからもらった包丁を振り回し、連続でクロードに斬りかかる。
キン! キン! キン!
しかしクロードは盾でその攻撃を全て受け止め跳ね返した。びくともしない頑丈な盾を見て、メキユは悔しそうに歯を食い縛る。
「それなら、これはどうだべ!」
メキユは包丁を剣のように握りしめると、ぐっと力を込めた。するとメキユの身体に紫色のオーラが纏ったかと思うと、包丁から薔薇のツルが飛び出してきた。
「!」
何本もの薔薇のツルがクロードに襲いかかる。
『な、な、なんとぉ~~!! メキユ選手の包丁から薔薇のツルが生えてきたぁぁぁ!!』
まさかの出来事に、司会のユッキーメも興奮を隠しきれない。
『あの薔薇のツルはユズリノ選手との戦いで、自分を苦しめた薔薇のツルじゃないですか!! まさかメキユ選手、ユズリノ選手がかけた呪いの魔力を包丁に取り込んだ!?』
それを見て一番驚いたのはユズリノだった。
「メキユ……あなたって子は……」
ボロボロになりながらも勝ち抜いてきたメキユ。自分がかけた呪いのせいで、メキユを苦しめてしまったと思ったが、まさかその呪いの力を自分の力に変えてしまうとは……。
先に攻撃を仕掛けたのはメキユだった。
レシピェールからもらった包丁を振り回し、連続でクロードに斬りかかる。
キン! キン! キン!
しかしクロードは盾でその攻撃を全て受け止め跳ね返した。びくともしない頑丈な盾を見て、メキユは悔しそうに歯を食い縛る。
「それなら、これはどうだべ!」
メキユは包丁を剣のように握りしめると、ぐっと力を込めた。するとメキユの身体に紫色のオーラが纏ったかと思うと、包丁から薔薇のツルが飛び出してきた。
「!」
何本もの薔薇のツルがクロードに襲いかかる。
『な、な、なんとぉ~~!! メキユ選手の包丁から薔薇のツルが生えてきたぁぁぁ!!』
まさかの出来事に、司会のユッキーメも興奮を隠しきれない。
『あの薔薇のツルはユズリノ選手との戦いで、自分を苦しめた薔薇のツルじゃないですか!! まさかメキユ選手、ユズリノ選手がかけた呪いの魔力を包丁に取り込んだ!?』
それを見て一番驚いたのはユズリノだった。
「メキユ……あなたって子は……」
ボロボロになりながらも勝ち抜いてきたメキユ。自分がかけた呪いのせいで、メキユを苦しめてしまったと思ったが、まさかその呪いの力を自分の力に変えてしまうとは……。
