
ぼっち─選択はあなたに─
第19章 優勝者 VS クロード【選択5】
「クロード、危ないっ!」
隣ではヒカルが心配そうにクロードの姿を見守っている。ユズリノはそんなヒカルを横目で見たあと、クロードの動きに視線を移した。
(相手が子供だから盾のみで挑んだのかと思ったけど……薔薇のツルに関してはそれが正解かもね。下手に斬ると再生して増えてしまうもの)
ユズリノの読みの通り、クロードは次から次へと襲ってくる薔薇のツルを盾で払い除けた。
「はあっ、はあっ……」
クロードの呼吸は荒いが、今のところ全くダメージを受けていない。
「くぅっ……薔薇のツルも効かないなんて!」
少しメキユに焦りが見えてきた。やはり父の包丁のようにはいかないようだ。
そしてずっと守りに徹していたクロードが動き出す。
「ハアアアッ!」
クロードは盾を前に突き出すと、メキユに体当たりした。
「うっ……わあああっ!」
間一髪、メキユはひらりと攻撃をかわす。
「メキユっ…!」
思わずユズリノもメキユの名を呼んでしまった。
(盾って、ああいう戦い方もするのね……)
ユズリノは感心しつつ、試合を見守った。
「ああん、やだもぅ! 二人ともやるじゃな~い!」
別の観客席ではレシピェールが興奮して一人悶えていた。
隣ではヒカルが心配そうにクロードの姿を見守っている。ユズリノはそんなヒカルを横目で見たあと、クロードの動きに視線を移した。
(相手が子供だから盾のみで挑んだのかと思ったけど……薔薇のツルに関してはそれが正解かもね。下手に斬ると再生して増えてしまうもの)
ユズリノの読みの通り、クロードは次から次へと襲ってくる薔薇のツルを盾で払い除けた。
「はあっ、はあっ……」
クロードの呼吸は荒いが、今のところ全くダメージを受けていない。
「くぅっ……薔薇のツルも効かないなんて!」
少しメキユに焦りが見えてきた。やはり父の包丁のようにはいかないようだ。
そしてずっと守りに徹していたクロードが動き出す。
「ハアアアッ!」
クロードは盾を前に突き出すと、メキユに体当たりした。
「うっ……わあああっ!」
間一髪、メキユはひらりと攻撃をかわす。
「メキユっ…!」
思わずユズリノもメキユの名を呼んでしまった。
(盾って、ああいう戦い方もするのね……)
ユズリノは感心しつつ、試合を見守った。
「ああん、やだもぅ! 二人ともやるじゃな~い!」
別の観客席ではレシピェールが興奮して一人悶えていた。
