
ぼっち─選択はあなたに─
第19章 優勝者 VS クロード【選択5】
「あのちびっこ、すげぇな! あの小さな体で、クロードと互角にやりあうなんてよ!」
その時、ウラユたちの後ろに座っていた討伐隊の男たちが感嘆の声をあげた。
それを小耳に挟んだレシピェールがフフンと鼻を高くする。
「でもクロードもすげぇぜ! あのでかい盾をブンブン振り回してるんだからな!」
「ああ、スクトゥムの盾な。あの盾は刃物による斬撃や突き、鈍器による打撃、弓矢などの射撃から身を守る鉄壁の防御といわれてる盾なんだが、頑丈で重い分、攻撃には不向きだ。だが、クロードはあえてそれを選んだ。この勝負……まるでスカートの中が見えそうで見えない感じみたいでワクワクするじゃないか!」
「なにその例え、きもちわるっ。変態じゃん」
「!?」
「ちょっと、ウラユ! あははっ、ごめんなさいね~、この子毒舌なもので」
討伐隊の男はウラユに変態呼ばわりされ、ショックのまま固まった。
そんな賑やかな会話をする中、メキユとクロードは動きを止めて再び睨み合った。
「はあっ、はあっ……」
お互いダメージはないものの、体力はかなり消耗しているようだった。
「クロード……メキユちゃんっ……」
クロードを応援していたヒカルも、だんだんメキユの身が心配になってきた。
このまま引き分けになってほしいと心から願う。
その時、ウラユたちの後ろに座っていた討伐隊の男たちが感嘆の声をあげた。
それを小耳に挟んだレシピェールがフフンと鼻を高くする。
「でもクロードもすげぇぜ! あのでかい盾をブンブン振り回してるんだからな!」
「ああ、スクトゥムの盾な。あの盾は刃物による斬撃や突き、鈍器による打撃、弓矢などの射撃から身を守る鉄壁の防御といわれてる盾なんだが、頑丈で重い分、攻撃には不向きだ。だが、クロードはあえてそれを選んだ。この勝負……まるでスカートの中が見えそうで見えない感じみたいでワクワクするじゃないか!」
「なにその例え、きもちわるっ。変態じゃん」
「!?」
「ちょっと、ウラユ! あははっ、ごめんなさいね~、この子毒舌なもので」
討伐隊の男はウラユに変態呼ばわりされ、ショックのまま固まった。
そんな賑やかな会話をする中、メキユとクロードは動きを止めて再び睨み合った。
「はあっ、はあっ……」
お互いダメージはないものの、体力はかなり消耗しているようだった。
「クロード……メキユちゃんっ……」
クロードを応援していたヒカルも、だんだんメキユの身が心配になってきた。
このまま引き分けになってほしいと心から願う。
