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「ああっ、メキユちゃん！！ あんなに血を吐いてっ……それ以上戦ったら死んじゃうわよ！！」

　血を吐いてもまだ立ち上がろうとするメキユに、レシピェールがオロオロする。

ゲンブ「だから落ち着きなはれや、おっさん」

サチ「ああ……恐れていたことが起きてしまったわね」

ウラユ「え、試合続くの？ まだ続くの？」

討伐隊Ａ「クロードのやつ、子供相手にシールドバッシュを使うなんて大人げない……」

討伐隊Ｂ「それはまあ、しょうがないだろ。ヒカルちゃんの貞操がかかってるしな」

ウラユ「貞操？ なにそれ、どういうこと？」

ゲンブ「ウラユ、知らんのかい。貞操ってのはな……//」

ウラユ「そんなこと知ってるつーの！」

討伐隊Ｂ「実はクロードがこの試合に負けたら、ヒカルという女の子がザッハ伯爵の屋敷のメイドとして働くことになってるんだ」

討伐隊Ａ「メイドといえば、みんなザッハ伯爵に貞操を捧げてるって噂だ」

ウラユ「えっ！！」

討伐隊Ｂ「捧げてるというか、奪われるというか……」

ウラユ「やだ、きもちわるっ！！」

討伐隊Ｃ「しかもクロードは一人でモンブラン城の調査に行かなければならない」

討伐隊Ｂ「なんでこんな勝負をすることになったんだか……。でもザッハ伯爵は血も涙もないやつだからな。だからクロードはヒカルちゃんのためにも負けるわけにはいかないんだ」