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「さあ、私の可愛いシャドーたち。あの者の身体をバラバラにして食べておしまいなさい」
「……っ、シャドーですって！？」

　レシピェールはすぐさまオルバから距離を取ると、身構えた。

「まさかシャドーを飼い慣らしていたなんてっ……オルバ、あんた悪魔にでも魂を売ってしまったの！？」
「私もまさかこんなことができるとは思わなかったわ。でも私の血を与えたら、この子たちは私の言うことを聞くようになったのよ」
「あんた……もうすでに正気じゃなかったのね！」
「いいえ、私は正気よ」

　２体のシャドーがウネウネと動いたかと思うと、何本もの触手がレシピェール目掛けて伸びてきた。

「！」

　レシピェールは身をよじらせてギリギリその攻撃をかわす。その時、そばにいたメイドのマーサにぶつかってしまった。

「あ、ごめ……」

　しかしマーサは構わず斧を振り上げる。

「……って、ちょっとぉ！？」

　しかも今度は反対側のシーナからも攻撃を仕掛けられた。

「ちょっと、あんたたち！ そんなことやってる場合じゃないわよ！ シャドーに食べられる前に逃げるのよ！」
「ふふ、心配しなくてもシャドーはメイドたちを食べたりしないわ。食べられるのはあなただけ……」

　しかしオルバがそう言ったそばから、シーナがシャドーに襲われてしまった。