
ぼっち─選択はあなたに─
第24章 モンブラン城の秘密
そう言われてヒカルはエメラルドのペンダントを手に取りじっと見つめてみた。
あの時──ユズリノを回復したように石化も解けるのならば、二人を助けたい。
エメラルドの石はヒカルの思いに応えるように、再び輝きを増した。
「クロード、私も二人を助けたい」
クロードは頷くと、三人は急いで闘技場へと向かった。
まだ夜は明けないが、兵士と見回りの討伐隊のおかげでその間シャドーが現れることはなかった。
闘技場に着くと、美しい音色が聴こえてきた。
「あの音色はまさか──呪い!?」
「待って、クロード。これは……この音は……」
ヒカルはこのメロディを聴いたことがある。
そう──初めてリュージンと会ったときの……。
「リュージン!」
「──ヒカル?」
頭にバンダナを巻いた男がこっちに振り返った。
「ヒカル、無事だったんだね」
「リュージン、どうしてここに? レイナと一緒にいたんじゃ……」
「ああ、オレもザッハに目をつけられてね……」
そこまで言いかけて、リュージンはふとクロードの視線を感じた。
「大丈夫、オレは味方だよ、クロード」
「なぜ俺の名を?」
「バトルトーナメント、オレも観客席から見てたからさ」
「自己紹介はあとにしましょ。……って、二人とも寝てるわね」
レシピェールは下半身が石化したユズリノとメキユの顔を交互に見て苦笑した。
あの時──ユズリノを回復したように石化も解けるのならば、二人を助けたい。
エメラルドの石はヒカルの思いに応えるように、再び輝きを増した。
「クロード、私も二人を助けたい」
クロードは頷くと、三人は急いで闘技場へと向かった。
まだ夜は明けないが、兵士と見回りの討伐隊のおかげでその間シャドーが現れることはなかった。
闘技場に着くと、美しい音色が聴こえてきた。
「あの音色はまさか──呪い!?」
「待って、クロード。これは……この音は……」
ヒカルはこのメロディを聴いたことがある。
そう──初めてリュージンと会ったときの……。
「リュージン!」
「──ヒカル?」
頭にバンダナを巻いた男がこっちに振り返った。
「ヒカル、無事だったんだね」
「リュージン、どうしてここに? レイナと一緒にいたんじゃ……」
「ああ、オレもザッハに目をつけられてね……」
そこまで言いかけて、リュージンはふとクロードの視線を感じた。
「大丈夫、オレは味方だよ、クロード」
「なぜ俺の名を?」
「バトルトーナメント、オレも観客席から見てたからさ」
「自己紹介はあとにしましょ。……って、二人とも寝てるわね」
レシピェールは下半身が石化したユズリノとメキユの顔を交互に見て苦笑した。
