
ぼっち─選択はあなたに─
第24章 モンブラン城の秘密
「あたしは善良な一般市民よ。まさか怪しい薬を売ったり、骨董品を盗んだりしたなんてことは一切ないわ」
「……一体何してるんだよ、ユッキーメ」
「何を? 人助けしただけよ? ああ、そうね……何て言えばいいかな……そう、お金さえ出してくれれば依頼を百パーセントこなす『なんでも屋のユッキーメ』よ!」
ポーズも加えて得意気に言うユッキーメだが、周りは完全に呆れている。
「ぷっ」
しかしヒカルには受けたようだ。
「面白い泥棒さんですね」
「ちょっと、ヒカル! 泥棒じゃないわよ、人助け! さすがに暗殺はしないわよ。怪しい薬もイジメっ子に腹下しを少し混ぜただけなんだから」
話せば話すほどボロを出すユッキーメを見て、ヒカルはクスクスと笑う。
その様子を見ていたクロードたちは、ヒカルの笑顔を見てほっと一息ついた。
「金を出せばなんでも引き受ける女がいるという情報を耳にしてね、兄上が彼女にザッハの監視を命令したんだ」
「まだ報酬はもらってないけどね」
ユッキーメはペロッと舌を出す。
「次の依頼を引き受けてくれたら倍にしてやろう」
「はい、やります! やらせていただきます!」
リュージンとユッキーメのやりとりに更にクスクスと笑うヒカル。もうさっきまでの嫌な気持ちはなくなった。
「……一体何してるんだよ、ユッキーメ」
「何を? 人助けしただけよ? ああ、そうね……何て言えばいいかな……そう、お金さえ出してくれれば依頼を百パーセントこなす『なんでも屋のユッキーメ』よ!」
ポーズも加えて得意気に言うユッキーメだが、周りは完全に呆れている。
「ぷっ」
しかしヒカルには受けたようだ。
「面白い泥棒さんですね」
「ちょっと、ヒカル! 泥棒じゃないわよ、人助け! さすがに暗殺はしないわよ。怪しい薬もイジメっ子に腹下しを少し混ぜただけなんだから」
話せば話すほどボロを出すユッキーメを見て、ヒカルはクスクスと笑う。
その様子を見ていたクロードたちは、ヒカルの笑顔を見てほっと一息ついた。
「金を出せばなんでも引き受ける女がいるという情報を耳にしてね、兄上が彼女にザッハの監視を命令したんだ」
「まだ報酬はもらってないけどね」
ユッキーメはペロッと舌を出す。
「次の依頼を引き受けてくれたら倍にしてやろう」
「はい、やります! やらせていただきます!」
リュージンとユッキーメのやりとりに更にクスクスと笑うヒカル。もうさっきまでの嫌な気持ちはなくなった。
