
ぼっち─選択はあなたに─
第25章 居場所【選択7】
「これは……金平糖?」
「ああ、ヒカルも食べたことあるんだね」
そう言うとリュージンは金平糖を一粒口の中に含んだ。
「オレも疲れた時は必ず食べるんだ。それに甘いものを食べると、幸せな気分にもなれる」
「……っ」
ヒカルは微笑むリュージンの顔を見て、思わずドキッとした。
手のひらからは微かに甘い匂いが漂ってくる。一粒口に含むと、リュージンの言うとおり、口の中いっぱいに甘さが広がって、ちょっぴり幸せな気分になれた。
「……ありがとう、リュージン」
「少しは元気でたかな」
「うん……元気出た」
「良かった。じゃあまた王都の町まで買いにいかないとな」
「王都?」
「金平糖は特別なもので、王都にしか売ってないんだ。それに金平糖以外にもここにはない美味しいものが沢山ある」
「美味しいもの……」
「一緒に食べ物ツアーしてみる?」
「えっ?」
ヒカルが目を丸くすると、リュージンはフッと真面目な顔になった。
「ヒカル、明日オレと一緒に王都に行かないか?」
「え──」
「実はナツミがモンブラン城から戻ってきたんだ」
「──!?」
リュージンはナツミが戻ってきたことと、モンブラン城がどうなったのかということを詳しく話した。
「王様と王妃様だけが……バラバラに!?」
それを聞いて、ヒカルはリュージンの気持ちを察する。
「ああ、ヒカルも食べたことあるんだね」
そう言うとリュージンは金平糖を一粒口の中に含んだ。
「オレも疲れた時は必ず食べるんだ。それに甘いものを食べると、幸せな気分にもなれる」
「……っ」
ヒカルは微笑むリュージンの顔を見て、思わずドキッとした。
手のひらからは微かに甘い匂いが漂ってくる。一粒口に含むと、リュージンの言うとおり、口の中いっぱいに甘さが広がって、ちょっぴり幸せな気分になれた。
「……ありがとう、リュージン」
「少しは元気でたかな」
「うん……元気出た」
「良かった。じゃあまた王都の町まで買いにいかないとな」
「王都?」
「金平糖は特別なもので、王都にしか売ってないんだ。それに金平糖以外にもここにはない美味しいものが沢山ある」
「美味しいもの……」
「一緒に食べ物ツアーしてみる?」
「えっ?」
ヒカルが目を丸くすると、リュージンはフッと真面目な顔になった。
「ヒカル、明日オレと一緒に王都に行かないか?」
「え──」
「実はナツミがモンブラン城から戻ってきたんだ」
「──!?」
リュージンはナツミが戻ってきたことと、モンブラン城がどうなったのかということを詳しく話した。
「王様と王妃様だけが……バラバラに!?」
それを聞いて、ヒカルはリュージンの気持ちを察する。
