
ぼっち─選択はあなたに─
第25章 居場所【選択7】
神の子の力でさえも元に戻せなかったなんて聞いて、平気でいられるわけがない。
だけどナツミや新たな神の子のルカの力でさえどうにもできないのなら、自分もできるわけがない。
救いたいのに、救えないなんて──。
「ごめん……ごめんね……」
「なんでヒカルが謝るの?」
「だって私、神の子なのに何もできないからっ……」
「!」
「自分の行動も決められないのに、人を救うなんてできないよっ……」
こんなこと言ったら失望されると思った。でももう止まらない。
きっとリュージンが優しいのも、自分が神の子だから。だから頼りにならないってわかったら見捨てられるに違いない。
「リュージン、私はっ……」
そう言いかけた時、ヒカルはリュージンに抱きしめられた。
「何もしなくていい」
「えっ──」
「ヒカルは自分にできることだけすればいい、君にすべてを背負わせるつもりはないから」
「!」
「それに──何もできないのはオレも同じだ」
リュージンはヒカルを抱きしめながら、切なく微笑した。
「運命を受け入れるのは容易いことじゃないよ。
だからオレは、君の力になりたいと思ってる」
「!」
「それにオレはエメラルドの石を守りながら、ずっと君に会いたかった。神の子だからとかじゃなく、純粋に──」
そこまで言いかけて、リュージンは自分の気持ちが先走っているのに気づいた。
「──ごめんっ……」
慌ててヒカルから離れる。
だけどナツミや新たな神の子のルカの力でさえどうにもできないのなら、自分もできるわけがない。
救いたいのに、救えないなんて──。
「ごめん……ごめんね……」
「なんでヒカルが謝るの?」
「だって私、神の子なのに何もできないからっ……」
「!」
「自分の行動も決められないのに、人を救うなんてできないよっ……」
こんなこと言ったら失望されると思った。でももう止まらない。
きっとリュージンが優しいのも、自分が神の子だから。だから頼りにならないってわかったら見捨てられるに違いない。
「リュージン、私はっ……」
そう言いかけた時、ヒカルはリュージンに抱きしめられた。
「何もしなくていい」
「えっ──」
「ヒカルは自分にできることだけすればいい、君にすべてを背負わせるつもりはないから」
「!」
「それに──何もできないのはオレも同じだ」
リュージンはヒカルを抱きしめながら、切なく微笑した。
「運命を受け入れるのは容易いことじゃないよ。
だからオレは、君の力になりたいと思ってる」
「!」
「それにオレはエメラルドの石を守りながら、ずっと君に会いたかった。神の子だからとかじゃなく、純粋に──」
そこまで言いかけて、リュージンは自分の気持ちが先走っているのに気づいた。
「──ごめんっ……」
慌ててヒカルから離れる。
