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ぼっち─選択はあなたに─

第25章 居場所【選択7】

「でも……ま、お似合いかもね」

 その夜、レイナが言った通り、ヒカルもクロードとナツミを見てそう思った。

 ナツミは自分とは比べ物にならないくらい、美少女だった。神の子と言われても違和感のないくらい、自信に満ち溢れていた。

「はじめまして、ヒカル」

 そして屈託のない笑顔でまっすぐに自分を見つめてくる。

「は、はじめまして」
「神の子同士、よろしくね」
「……っ……」

 ナツミは自分が神の子だということをもう受け入れたんだろうか。自分は未だ受け入れられず、いつまでもグダグダしているというのに……。

「レイナ、またしばらくお世話になるけど、よろしくね。お料理は任せて!」
「やった、またナツミの料理が食べられるとか!」
「悪かったわね、スープしか作れなくて」

 レイナとバットの会話にナツミがクスクスと笑う。

(ナツミさん、料理もできるんだ……すごいな)

 自分にないものを、全てナツミは持っている。
 好きな人も、そして居場所さえも──。

「──どうした、ヒカル。具合悪いのか?」
「えっ……」

 顔を上げると、心配そうにこっちを見ているクロードと目が合った。

「ううん、ちょっと疲れただけっ……」
「そうか──無理するなよ」
「……ありがとう、クロード」

(びっ──びっくりした! まさか気にかけてくれるなんて思わなかったよ。……やっぱりクロードは優しいな)


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