
ぼっち─選択はあなたに─
第26章 黒い犬【選択8】
「ロイドさんに手紙を渡してほしいとか、プレゼントを渡してほしいとか。あ、確かツキカゲソウを探してほしいという依頼もあったわ」
「ツキカゲソウ……?」
「夜にしか咲かない花だそうよ。西の森に咲いてるんですって。でもさすがに夜は危険だし、昼間も盗賊や、最近は野犬がうろついてるらしいから断ったんだけどね」
「へぇ……夜にしか咲かない花だなんて、興味深いですね」
ミーナが話に食いつく。
「もしかして、そのツキカゲソウを手に入れると願いが叶うとか?」
「どうかしら……あ、二人とも、取りにいこうなんて思っちゃだめよ? あと依頼を受けて、途中で町の外に出るようなことがあったら、すぐに報告すること」
ヒカルとミーナは頷くと、今日依頼を受けた分の賃金を受け取った。
「じゃあ、ヒカルさん。今日はありがとうございました。また明日、ご一緒できたらいいですね」
ヒカルはミーナの背中を見送った。
「彼女とはいいパートナーになりそうね」
「ユズリノさん……」
「ちょっと心配してたのよ、ヒカル元気なかったから」
「……すみません」
「もう、謝らなくていいの。私がここにいられるのはあなたのお陰なんだから、だから心配くらいさせてよね」
「……っ……」
「ヒカルもアクアさんのことが心配でしょ? それでいいの、解決するしない関係なく、相手の心に寄り添ってあげればいいの」
「ツキカゲソウ……?」
「夜にしか咲かない花だそうよ。西の森に咲いてるんですって。でもさすがに夜は危険だし、昼間も盗賊や、最近は野犬がうろついてるらしいから断ったんだけどね」
「へぇ……夜にしか咲かない花だなんて、興味深いですね」
ミーナが話に食いつく。
「もしかして、そのツキカゲソウを手に入れると願いが叶うとか?」
「どうかしら……あ、二人とも、取りにいこうなんて思っちゃだめよ? あと依頼を受けて、途中で町の外に出るようなことがあったら、すぐに報告すること」
ヒカルとミーナは頷くと、今日依頼を受けた分の賃金を受け取った。
「じゃあ、ヒカルさん。今日はありがとうございました。また明日、ご一緒できたらいいですね」
ヒカルはミーナの背中を見送った。
「彼女とはいいパートナーになりそうね」
「ユズリノさん……」
「ちょっと心配してたのよ、ヒカル元気なかったから」
「……すみません」
「もう、謝らなくていいの。私がここにいられるのはあなたのお陰なんだから、だから心配くらいさせてよね」
「……っ……」
「ヒカルもアクアさんのことが心配でしょ? それでいいの、解決するしない関係なく、相手の心に寄り添ってあげればいいの」
