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　翌日、ヒカルは昨日と同じように修道院へと向かった。

（ミーナさん、いるかな……）

　修道院で受付をしてボードを確認していると、背後から声をかけられた。

「ミーナさ……」
「おはよう、ヒカル」

　声をかけてきたのはユズリノだった。

「また来てくれるなんて嬉しいわ。実はね、今日はやってほしいことがあるの」
「なんですか？」
「修道院の花壇の手入れをして欲しいの」
「あ、はい」
「それでね、アクアさんと一緒にやってほしいんだけど……」
「えっ」

　ユズリノと二人で修道院の庭に移動すると、すでにアクアが花壇に植える花の準備をしていた。

「あら、あなた、昨日の……」

　アクアはヒカルのことを覚えていたようだ。

「よ……よろしくお願いします」

　ヒカルは緊張する。
　どうやらユズリノはアクアと話す機会を作ってくれたらしい。

「良かった。あなたと話がしたいと思っていたの」
「え……」

　アクアが気になるのは、ロイドのことだろう。

「本当のことを教えて。あの人は……ロイドは、本当は迷惑だったのよね？」
「……えっ……」

　ヒカルが言葉を詰まらせると、アクアは切なく微笑した。

「ほんとあなた、すぐ顔に出るからわかりやすいわ」
「……ごめんなさい」
「ううん、いいの。こちらこそごめんなさい。でもこれでハッキリわかって良かったわ」