
ぼっち─選択はあなたに─
第27章 西の森【選択9】
「!」
突然の攻撃に、ミーナは咄嗟に身を翻す。
そしてミーナの足元に青色の魔法陣が浮かび上がったかと思うと、どこからか呪文が聞こえてきた。
「メル・リネル・ラードゥン・メサイア」
瞬間、地面から水が吹き出ると、炎を消し去った。
「おいっ! お前、一体何の真似だ!!」
ロイドが剣を抜いて、ミーナの前に出る。
「今、どこから火を出した!?」
「……」
ヤクモは無言のまま、ミーナたちを睨み付ける。
「そうか……お前たち、オレを嵌めようとしたんだな!? 」
「ち……違うわ、ロイド!! 私は関係ない!!」
必死にアクアは訴えるが、その声はロイドに届かなかった。
「全く……いきなりこんな手荒なことをするなんて、やっぱりあなたはあの人たちが言ってたように出来損ないだったみたいですね」
ミーナがクスクスと笑っている。
(あの人たちって、誰のこと? 出来損ないって……)
ヒカルはどうしたらいいかわからなかった。
どうしてヤクモは突然ミーナに炎を放ったのか。そしてさっきの呪文は一体誰が……。
「まさか出来損ないが、王子に飼われていたとはな」
その時、木の影から黒いローブを纏った男が姿を現した。
「!?」
男はリュートを手に持っている。
突然の攻撃に、ミーナは咄嗟に身を翻す。
そしてミーナの足元に青色の魔法陣が浮かび上がったかと思うと、どこからか呪文が聞こえてきた。
「メル・リネル・ラードゥン・メサイア」
瞬間、地面から水が吹き出ると、炎を消し去った。
「おいっ! お前、一体何の真似だ!!」
ロイドが剣を抜いて、ミーナの前に出る。
「今、どこから火を出した!?」
「……」
ヤクモは無言のまま、ミーナたちを睨み付ける。
「そうか……お前たち、オレを嵌めようとしたんだな!? 」
「ち……違うわ、ロイド!! 私は関係ない!!」
必死にアクアは訴えるが、その声はロイドに届かなかった。
「全く……いきなりこんな手荒なことをするなんて、やっぱりあなたはあの人たちが言ってたように出来損ないだったみたいですね」
ミーナがクスクスと笑っている。
(あの人たちって、誰のこと? 出来損ないって……)
ヒカルはどうしたらいいかわからなかった。
どうしてヤクモは突然ミーナに炎を放ったのか。そしてさっきの呪文は一体誰が……。
「まさか出来損ないが、王子に飼われていたとはな」
その時、木の影から黒いローブを纏った男が姿を現した。
「!?」
男はリュートを手に持っている。
