
ぼっち─選択はあなたに─
第11章 バトルトーナメント当日
その時、広場の方から大勢の人の笑い声が聞こえてきた。ちょうど男性二人がお笑いトークを披露したあとだった。
「やばい、もう始まってるじゃん!」
「え、ちょっと待ちなさいよ、ヒカル!」
慌てて人混みを掻き分けてステージの近くに行くと、今度は女性と男性のコンビが出てきた。
「どうも~、ゲンブともうしまーす」
「ウラユでーす、三人合わせて~」
「あと一人誰っ!」
「その辺にいてるって」
「いてへんがな!」
「知らんの? 昨日のネタ合わせで、もう一人、あんたとよく似た声してるのが部屋に外にいて」
「それ、シャドーやないか! って俺、捕食されてへんわ!」
「あんたより喋り上手かったよ」
「ほんなら俺ちゃうがな……って、なおさら誰やねん! てなこと言うてますけど、僕ら男女コンビで頑張ってましてね」
「私、最近、結婚願望がありまして、そろそろ家庭を持ちたいなぁ~って、この人以外に言うてるんです」
「なんか、刺さる言い方やな。きみ、結婚したいんかいな。ほんなら、きみはどんな人がタイプですか?」
「何でもいい」
「なんでもて……え、年齢は?」
「問いません」
「国籍は?」
「問いません」
「容姿は?」
「問いません」
「性別は?」
「問いません」
「性別は問えよ! もうええわ!」
「やばい、もう始まってるじゃん!」
「え、ちょっと待ちなさいよ、ヒカル!」
慌てて人混みを掻き分けてステージの近くに行くと、今度は女性と男性のコンビが出てきた。
「どうも~、ゲンブともうしまーす」
「ウラユでーす、三人合わせて~」
「あと一人誰っ!」
「その辺にいてるって」
「いてへんがな!」
「知らんの? 昨日のネタ合わせで、もう一人、あんたとよく似た声してるのが部屋に外にいて」
「それ、シャドーやないか! って俺、捕食されてへんわ!」
「あんたより喋り上手かったよ」
「ほんなら俺ちゃうがな……って、なおさら誰やねん! てなこと言うてますけど、僕ら男女コンビで頑張ってましてね」
「私、最近、結婚願望がありまして、そろそろ家庭を持ちたいなぁ~って、この人以外に言うてるんです」
「なんか、刺さる言い方やな。きみ、結婚したいんかいな。ほんなら、きみはどんな人がタイプですか?」
「何でもいい」
「なんでもて……え、年齢は?」
「問いません」
「国籍は?」
「問いません」
「容姿は?」
「問いません」
「性別は?」
「問いません」
「性別は問えよ! もうええわ!」
