
ぼっち─選択はあなたに─
第11章 バトルトーナメント当日
ウラユ「あははっ、おもしろーい!」
ゲンブ「なかなかやるやないか」
ゲンブ&ウラユに褒められ、更に観客から拍手され、ヒカルとレイナは満足げにステージから降りた。
「ふふ、面白かったわよ。やっぱりシャドーネタは盛り上がるわね。良かったらあなたたち、私の事務所で働かない?」
サチは早速ヒカルとレイナをスカウトしようと名刺を差し出す。
「ええっ? 私、お笑いは目指してないんで……」
「あら、スカウト? さすが一流は見る目があるわね。そうね、私たちがコンビ組めば、宿屋のお客も増えるかしら?」
「レイナ、やる気なの!?」
「あはっ、冗談よ!」
レイナは舌を出し、その場から走り出した。ヒカルも慌ててレイナの後を追う。サチが何か叫んでるみたいだったが、追ってはこなかった。
噴水広場まで走ってきた二人は、息を切らしながらベンチに腰を下ろした。
「あ~楽しかった! 漫才するなんて初めてだったけど、勢いでできちゃうものなのね! 自分でもびっくりよ」
「ええ~!? あんなに余裕ぶっかましてたのに?」
二人は顔を見合わすと、涙が出るくらい思いっきり笑った。
「ありがとうね、ヒカル。こんなに楽しかったのは、子供の頃以来だわ」
ひとしきり笑ったあと、レイナが優しく微笑んだ。
「子供の頃以来? 今までは楽しくなかったの?」
ヒカルの素朴な問いに、レイナは少し寂しげに微笑んだ。
ゲンブ「なかなかやるやないか」
ゲンブ&ウラユに褒められ、更に観客から拍手され、ヒカルとレイナは満足げにステージから降りた。
「ふふ、面白かったわよ。やっぱりシャドーネタは盛り上がるわね。良かったらあなたたち、私の事務所で働かない?」
サチは早速ヒカルとレイナをスカウトしようと名刺を差し出す。
「ええっ? 私、お笑いは目指してないんで……」
「あら、スカウト? さすが一流は見る目があるわね。そうね、私たちがコンビ組めば、宿屋のお客も増えるかしら?」
「レイナ、やる気なの!?」
「あはっ、冗談よ!」
レイナは舌を出し、その場から走り出した。ヒカルも慌ててレイナの後を追う。サチが何か叫んでるみたいだったが、追ってはこなかった。
噴水広場まで走ってきた二人は、息を切らしながらベンチに腰を下ろした。
「あ~楽しかった! 漫才するなんて初めてだったけど、勢いでできちゃうものなのね! 自分でもびっくりよ」
「ええ~!? あんなに余裕ぶっかましてたのに?」
二人は顔を見合わすと、涙が出るくらい思いっきり笑った。
「ありがとうね、ヒカル。こんなに楽しかったのは、子供の頃以来だわ」
ひとしきり笑ったあと、レイナが優しく微笑んだ。
「子供の頃以来? 今までは楽しくなかったの?」
ヒカルの素朴な問いに、レイナは少し寂しげに微笑んだ。
