ぼっち─選択はあなたに─
第13章 バトルトーナメント【2回戦】
ユズリノからやっと解放されると、パオは地面に両手両膝をついたまま動かなくなってしまった。
『ああっと、パオ選手! ユズリノ選手のセクシー攻撃で戦意喪失か!?』
「……」
そんなパオの姿を見て、ユズリノは複雑な気持ちになった。
(まさかこんな小さな男の子と戦うことになるなんて……これじゃあ武器は使えないわね。できればここで諦めてくれるといいんだけど……)
ユズリノは用意していた弓を握り、ギュッと力を込めた。
その時、パオのアホ毛が僅かに揺れた。
よく見れば、肩が少し震えている。
「うううっ……」
「!」
パオはなぜか泣いていた。しかしすぐに涙を拭うと、両目をしっかりと開けて立ち上がった。
「おいらは……おいらは……大きいおっぱいも好きだけど……母ちゃんの小さくてかわいいおっぱいが一番好きなんだあああああっーーー!!」
「!」
パオは「うわああっ!!」と叫びながら、グーパンチや蹴りでユズリノに攻撃を仕掛けた。
ユズリノは素早く避けるが、何度か攻撃を受けてしまう。
(早い! 10歳だと思ってなめてたわ。……それだったら……)
ユズリノはフッと微笑すると、素早くパオから距離を取って弓矢を構えた。
「必殺・ハレル矢!!」
ユズリノはパオ目掛けて一本の矢を撃ち放った。
それは今まさに、ユズリノに向かって攻撃を仕掛けようとしていたパオの胸に命中した。
『ああっと、パオ選手! ユズリノ選手のセクシー攻撃で戦意喪失か!?』
「……」
そんなパオの姿を見て、ユズリノは複雑な気持ちになった。
(まさかこんな小さな男の子と戦うことになるなんて……これじゃあ武器は使えないわね。できればここで諦めてくれるといいんだけど……)
ユズリノは用意していた弓を握り、ギュッと力を込めた。
その時、パオのアホ毛が僅かに揺れた。
よく見れば、肩が少し震えている。
「うううっ……」
「!」
パオはなぜか泣いていた。しかしすぐに涙を拭うと、両目をしっかりと開けて立ち上がった。
「おいらは……おいらは……大きいおっぱいも好きだけど……母ちゃんの小さくてかわいいおっぱいが一番好きなんだあああああっーーー!!」
「!」
パオは「うわああっ!!」と叫びながら、グーパンチや蹴りでユズリノに攻撃を仕掛けた。
ユズリノは素早く避けるが、何度か攻撃を受けてしまう。
(早い! 10歳だと思ってなめてたわ。……それだったら……)
ユズリノはフッと微笑すると、素早くパオから距離を取って弓矢を構えた。
「必殺・ハレル矢!!」
ユズリノはパオ目掛けて一本の矢を撃ち放った。
それは今まさに、ユズリノに向かって攻撃を仕掛けようとしていたパオの胸に命中した。