テキストサイズ

お酒とオールバックに溺れる夜

第1章 第1酒 -出会いの味-


カランコロン

純さんが勢いよくお店の扉を開けると、
クリスマスツリーで飾られているような
大きなベルが、乾いた音を立てた。

「純、おっそーい!早く飲もうよぉ」

純さんが入ってきた途端、
店主を待ちわびていたお客さんから
一気に歓声の声が上がった。

その多くは女性のお客さんで、
みんな綺麗な人ばかりだった。

「マスター、また厄介な女の子拾ってきたの?」

カウンターに座っていた
常連さんらしき男性が、
未だ担がれたままの私を見ながら、
ため息を漏らした。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ