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お酒とオールバックに溺れる夜

第1章 第1酒 -出会いの味-

「あーそうそう...隣座らせててもいいか?」

「いいですよ~いつものごとく、任せて下さい」

気のよさそうな男性は、
毎回純さんの連れてくる
女性の面倒を見ているのだろう。

初対面の私のことも
すんなり受け入れてくれた。

優しそうな笑顔に
安心感を抱いたけれど、
純さんのインパクトには敵わなかった。

「こっちは、俺の同級生の孝哉

俺は、純

で、メンヘラの名前は?」

急な展開についていけず、
男性とまともに会話したことがない私は、
質問に答えるだけで、
いっぱいいっぱいだった。

「あっ、えっと、
つ、都築未亜と申します!

宜しくお願いいたします!!」

「未亜ちゃんね、よろしくね」

「で、何飲む?」

「えとえっと、

りょ、緑茶でお願いします」

「はぁ?
ここで酒以外頼むなんてバカじゃねぇの...」

「ごっごめんなさい!!
私...お酒飲んだことなくて...」

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