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美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~

第7章 生まれた狼

その子は
僕の意志なんかお構いなしに
僕の手をぎゅっと握りしめたまま

家路へと着いた

「お母さーん、妹できた~」

「ちょっ!
何言ってんのこの子はもう!!」

「あら、可愛いお友達ね
まあまあ大変、びしょ濡れじゃないの」


彼女のお母さんは
僕の頭や体をタオルで拭いてくれた

優しい手だと思った。

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