カスミ草の花束
第1章 カスミ草の花束
今日は小学校からの幼なじみホソイの結婚式だった。ホソイを新婚旅行に見送ったあと、僕たちだけで二次会、そして僕のアパートで三次会をやっていた。
「タロ……じゃ、また来るわ……次はさあ……」
小学校の時、ガキ大将と呼ばれていたタイガだ。学校で一番身体が大きかったタイガは大きな身体を揺らしながら豪快に笑っていた。
「ああ……風邪ひいちまったぜ……」
タイガは、ズルズルと鼻水をすすりながら部屋を後にした。
「タイガくん、ホント、涙もろいんだから……」
と、ハナがつぶやく。
僕は綾部太郎。仲間からは「タロ」と呼ばれていた。子犬みたいで嫌だ、と言ったことはあるが今は自分の名前よりしっくりと来る。
「タイガくんってお酒飲めないのに……」
僕らのヒロインだったハナが白い歯を見せた。
「タイガ、一番、酔っ払ってるみたいだよな」
ハナと僕は顔を見合わせて笑った。
「タロ……じゃ、また来るわ……次はさあ……」
小学校の時、ガキ大将と呼ばれていたタイガだ。学校で一番身体が大きかったタイガは大きな身体を揺らしながら豪快に笑っていた。
「ああ……風邪ひいちまったぜ……」
タイガは、ズルズルと鼻水をすすりながら部屋を後にした。
「タイガくん、ホント、涙もろいんだから……」
と、ハナがつぶやく。
僕は綾部太郎。仲間からは「タロ」と呼ばれていた。子犬みたいで嫌だ、と言ったことはあるが今は自分の名前よりしっくりと来る。
「タイガくんってお酒飲めないのに……」
僕らのヒロインだったハナが白い歯を見せた。
「タイガ、一番、酔っ払ってるみたいだよな」
ハナと僕は顔を見合わせて笑った。