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妄想の世界

第30章 溺れる

シャワーから出たら貴方が居た

「翔くん早くおいで」

ベッドに胡座をかいて

両手を広げて待っててくれるから

跪いた高さであなたを抱きしめる

「智くん…大好き」

優しく髪を撫でベッドへ寝かされる

上からつぶらな瞳で見つめられ

目を閉じれば降りしきるキスの雨

「ただいま翔くん」

あなたはいつも連絡無しで部屋に来る

渡した鍵でやすやすと扉を開けて

「おかえり智くん」

それを当然のように受け入れる

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