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妄想の世界

第32章 飴玉

俺から顔をそらして

「こんな所でキスするなんて…
誰かに見られたら…どうすんの…」

首筋まで赤くしながら照れて言う君

「翔くんが可愛いことするのが悪い」

「…ばかじゃないの…」

とうとう顔を膝の間に埋めてしまった

翔くんの後ろにまわり抱きしめる

「だって俺には翔くんしか見えてないもん」

耳元で囁やけば顔をそらして

俺を見つめながら

「俺だって智くんだけ」

なんて大きくて潤んだ目で

微笑みながら言う

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