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妄想の世界

第58章 君はいつだって

「簡単だけどこんなもんでどう?」

落書きみたいに簡略化した顔だけど

翔くんは直ぐにわかってくれて

「やっぱ智くん凄いよ
そっくりだけど俺の顔…
ちょっと浮腫んでない?」

「ん?だって最近は踊って無いから
運動量減ったのに前と同じぐらい
食べて呑んでしてるから警告を込めて?」

「うっ…ジムには行ってるもん…
すみません…運動します…」

翔くんの言葉にドヤ顔して

ウンウンと頷いてやる

「んふっ…でも…良かった…」

「ん?何が?」

「ん?この顔のあなた…ちゃんと笑ってる」

トントンと指された先には俺の似顔絵

満足そうに俺達の頭の上に音符を散らす翔くん

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