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大きな桜の木の下で

第28章 怒り

翔「ん?そんなたいした事されてないよ
生徒会してるから生意気だとか
先生に媚び売ってるとか?
まぁよくある陰口?」

智「いや…それ結構されてるでしょ」

翔「私は奨学金で学費免除になる条件が
成績上位三位までに入るって事だったから
そんなちっちゃい陰口
気にしてる暇ないから無視してただけ」

智「翔ちゃん…いろいろすげぇな」

翔「そうですか?
そのうち飽きるかなって思ってたんです
でもあの日は私じゃなくて
雅にぃが馬鹿にされてたから…
私の大切な人が傷つけられてるのに
黙っていられなくて…」

智「そっか…翔ちゃん惚れ直したよ」

雅「翔ちゃ〜ん!ありがとね〜」

智「だから〜!抱きつくな!」

雅「あっ!ごめ〜ん」

フフッ、これから雅にぃに会うたびに

このやり取りがあるんだろうなぁ

なんか…雅にぃには悪いけど

智くんに愛されてるなぁって実感しちゃう

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