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大きな桜の木の下で

第8章 別れの朝

ぅん………

暖かいな〜起きたくないな〜

ピロン!

ん?なんか音がした?

あれ?なんで?動けない…

「おはよ…」

「ん…おはよ………」

「そろそろ起きよっか?」

「えっ?あっ?うん」

「お腹空いたでしょ?なんか作るね」 

「えっ…大丈夫…空いてないよ…」

ぐ〜〜〜〜っ!!

「あっ!」

「クックッ…お腹は正直だね」

(いや〜〜〜!
なんでこんな時になるのよ‼)

「あっ!じゃあ私が作る!」

勢いよくベッドから出ようとしたら…

「いっ、痛い…なんで?」

「無理すんな、昨日初めてなのに
あんなに激しく動いたから
身体痛いだろ?」

「…激しくしたのはさとし君じゃん…」

「ごめん。怒るなよ
美味しいご飯作るからほら、おいで」

「…うん…」

優しく抱き起こされそのまま手を引かれる。

(…やっぱりずるいよ…さとし君…)

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