テキストサイズ

大きな桜の木の下で

第54章 体調不良


「智くん…ごめんね…でも…
薬は…嫌なの…」

途切れがちでもしっかり嫌だと主張する

無理やり飲ませてもいいんだけど

こんなに嫌がるのは何か理由があるんだろう

「そっか…薬嫌ならどうする?
どうしたら少しでも楽になるか教えて」

瞳を不安気に揺らせまた涙が伝う

「大丈夫だよ
無理やり薬飲ますなんてしないから」

「智くん…側にいて…」

「うん居るよ…他にない?何か飲む?」

「お水…少しだけ…欲しい…」

ちょっと考えて教えてくれた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ