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大きな桜の木の下で

第61章 ありがとう

次の日起きたらもう智くんはいなくて

私は泣き腫らして酷い顔と声…

そっとベッドから抜け出し

キッチンにいるはずの

マヨさんに見つからないように

シャワーを浴びながら声を殺して泣いた

「翔子さん…大丈夫ですか?」

どうしよ…マヨさんに心配かけちゃう

必死に涙をとめた

「だい…じょうぶ…しんぱい…しないで…」

「そうですか…あまり長く入ってると
体に良くありませんよ
出たらお茶の用意してますからね」

「ありがと…マヨさん」

私の震えた声に気が付いてるはずなのに

優しく声をかけてくれる

智くんがどうしたら許してくれるか

マヨさんに相談してみよ

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