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大きな桜の木の下で

第63章 後悔

「さぁもうお迎えの車が着く時間ですよ
さっさと仕度をして仕事に行って下さい
翔子さんの事は私に任せて下さい」

衣装部屋からスーツやらカバンやらを

パッパと取り出し身支度を整えられる

迎えの連絡が来て玄関まで見送られ

「今夜の夕食も残っているようでしたら
許しませんよ」

ギュッと摘まれた鼻が痛い

けど子供の頃悪戯して叱られたのを思い出す

いつも怖いくらい叱るのに

最後は笑って許してくれる

今日は仕事を早く終わらせて

翔子に心から謝ろう

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