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大きな桜の木の下で

第64章 懺悔

意を決して玄関を開ければ

「おかえりなさい…」

いつものように翔子が迎えてくれたけど

少し怯えて俺の機嫌を探るような笑み

いつもなら軽くでもハグするのに

昨夜の事を思い出し触れる事も出来ない

「ただいま…」

そっけなくカバンを渡すだけ

そんな事しか出来ない自分に腹が立つ

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