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大きな桜の木の下で

第64章 懺悔

「なんで…智くん…悪くないでしょ?」

震える声にハッとする

思わず強く翔子の肩を掴み

「違う!俺が悪かったんだから!」

掴む力が強くて苦痛に歪む顔を見て

パッと手を離したら

ふわっと翔子に包まれた

「違う…悪いのは私…
私が忘れてたから…
ごめんなさい智くん…許して」

昨夜からただひたすら謝り許しを乞う翔子

「翔子は悪くない…
俺が勝手に嫉妬して…
翔子を怖がらせて…
俺の方こそ許されない事…ごめん」

俺の肩が濡れていくのがわかる

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