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人から見れば地獄。ただ僕は幸せだ。

第2章 人生の転機。

「妹」と題しまして土田博幸くんお願いします。

妹。みなさんも知ってると思いますが僕には妹がいます。すごく可愛い妹です。
僕はこの妹たちを幸せにすることが僕の幸せです。
もちろん僕も幸せになることが前提です。

しかし僕たち家族が幸せになるにはこれからたくさんの試練を乗り越えて、踏ん張って、助け合う事が大事だと思ってます。

僕はここで今まで話したことがない自分の過去について話したいと思います。
僕は虐待を受けてました。
殴る蹴るなど毎日でした。
お酒や覚せい剤を無理やりやらされ病院に搬送されたこともありました。
僕は長男で妹を守らないといけないとおもってました。
僕はできるかぎりの暴力から妹を守りました。
真冬の大雪のある日、母にこう言われました。
妹を捨ててこい。
そう言って生まれたばかりの妹を窓から放り投げたんです。
僕は妹を連れて拾いに行きました。
妹を拾い家に帰ると鍵が閉まっていて、家を追い出されました。
張り詰めていた緊張の糸がその時に切れたのがわかりました。
一つ下の妹、二つ下の妹、七つも離れた妹に僕はこう言ってしまったのです。
もう死のうか。生きてても辛いことだらけだからさ死のう。
これはただの愚痴とかではなく心から出た言葉でした。
もう生きる気力がなくなってました。
そんな時に妹が言いました。
なんでわたしはこんな家に生まれたの?
もっと普通の生活がしたい。
僕は妹の言葉を聞いてこのままじゃだめだ。
妹には生きてるってことを実感してほしい。
幸せになってほしいと心から思いました。
妹には友達をつくってほしい。
時には友達とすれ違って喧嘩して、
好きな人ができて、
そんな生活を僕は妹にしてほしい。
生きてるあかしを刻んでってほしい。
たまに死にたいと言ってる人を耳にします。
ふざけたことを言うな。
生きたくて生きたくて必死に生にしがみついている人間だっているんです。
僕は周りをポジティブにできる人間になりたいと思ってます。
まずそれには妹を幸せにすることがスタートだと思ってます。
一番近い妹を笑顔にしてから僕の人生が新たにスタートできると思ってます。
などなど僕は自分のことをみんなに話したのだ。
みんなが言う。
そんな過去を持った人に見えない。
それはみんなのおかげだと僕は思っている。
みんなが優しく接してくれてたから今こうやって笑っていられるんだ。

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