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人から見れば地獄。ただ僕は幸せだ。

第2章 人生の転機。

中学3年生。
あの事件から僕は自分の将来のことを考えるようになる。
とりあえず勉学に励んだ。
子供たちが寝静まった後、こっそり勉強するのが日課だった。
施設の子は地元の高校に行くのが普通だったが僕は嫌だった。
何も変わらない生活に不安を覚えるようになり、不安でいっぱいだった毎日が当たり前の生活になっていくのが僕は嫌になりはじめた。
もっと刺激がほしい。
もっと知らないことを知りたい。
新しい世界に踏み出したい。
自分の将来を考えれば考えるほど僕は今の生活じゃダメだと思いはじめていた。
僕は1日の半分以上勉強することになる。
なぜならば僕たちには地元の高校にいくレールが敷かられているからだ。
そのレールから抜け出すには良い成績をとって違う高校に行きたいと説得するしかなかったからだ。
僕は勉強が嫌いではなかったため苦になることなく頑張れたのだ。

そして私生活でも僕は普通に生きた。
嫌なことあっても歯を食いしばって、笑顔にする。
笑ってれば問題は起きない。
自分が笑いの中心になれば人に愛されることを知る。
人に優しくすれば自分に返ってくることを知る。
僕は将来に不安を感じつつもその場、その場を全力で楽しみ全力で生きた。
どんな時もフルパワーでエネルギッシュで生きようと、いつ死んでもいいって言えるくらい全力で毎日を過ごした。

そして中学最後の秋の弁論大会。
弁論大会とはなにか一つ自分でお題を探しそのことについて5分という時間の中で発表することだ。
僕は自分のことを始めて話した。
ここではしてこなかった妹たちのことについて想いを全校生に話しのだ!

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