人から見れば地獄。ただ僕は幸せだ。
第5章 ドタバタ劇
妹に事の経緯を話した。
母が自殺未遂したこと、一緒に住むことをすすめられたこと。
当然僕は嫌だという気持ちも伝えた。
妹も嫌だと思う。そう思ってた。
でも違ったのだ。
「いい想い出はない。あの日々を思い出したら今でも辛い。でも私にはお兄ちゃんがいて、妹がいて、友達がいて、なにより私の成長を喜んでくれる大人達はみんな私の父と母だ。私は親の愛をもらえなかったけど沢山の人から愛をもらっている。そう考える事が出来たのはお兄ちゃんの弁論大会を聞いてからだよ。お兄ちゃんが母を許せないのは分かってるけど私は最低限でも救いの手を差し伸べてあげたい。きっと母は私たちのように友達に恵まれなかったんだよ。環境に恵まれなかったんだよ。私は母を許すつもりないし、味方でもないけど私を生んでくれた人を理解したい。話しをしたい。そう思ってる。
だから母と一緒に住んでもいいと思ってる。」
色々話してみて妹が僕より大人で僕より前を見て、過去と未来を同時に考えていることが分かった。
なにが正解でなにが間違いなんてない問題。
その時、その時だした結果が将来にどう影響するかなんて誰にも分からない。
今まで自分に必要のないものは全て切り捨ててきた。
そんな僕にパンチをするかのような妹の言葉に僕は自分の不甲斐なさを覚えた。
同時に強くあろうとしてる妹を支えれるお兄ちゃんになろう。
母を許すことはできないけど僕を生んで、妹を生んでくれた人として最後まで関わって行こうと決めた。
この時の決断は僕たちにとっていい結果にはならなかった。
母が自殺未遂したこと、一緒に住むことをすすめられたこと。
当然僕は嫌だという気持ちも伝えた。
妹も嫌だと思う。そう思ってた。
でも違ったのだ。
「いい想い出はない。あの日々を思い出したら今でも辛い。でも私にはお兄ちゃんがいて、妹がいて、友達がいて、なにより私の成長を喜んでくれる大人達はみんな私の父と母だ。私は親の愛をもらえなかったけど沢山の人から愛をもらっている。そう考える事が出来たのはお兄ちゃんの弁論大会を聞いてからだよ。お兄ちゃんが母を許せないのは分かってるけど私は最低限でも救いの手を差し伸べてあげたい。きっと母は私たちのように友達に恵まれなかったんだよ。環境に恵まれなかったんだよ。私は母を許すつもりないし、味方でもないけど私を生んでくれた人を理解したい。話しをしたい。そう思ってる。
だから母と一緒に住んでもいいと思ってる。」
色々話してみて妹が僕より大人で僕より前を見て、過去と未来を同時に考えていることが分かった。
なにが正解でなにが間違いなんてない問題。
その時、その時だした結果が将来にどう影響するかなんて誰にも分からない。
今まで自分に必要のないものは全て切り捨ててきた。
そんな僕にパンチをするかのような妹の言葉に僕は自分の不甲斐なさを覚えた。
同時に強くあろうとしてる妹を支えれるお兄ちゃんになろう。
母を許すことはできないけど僕を生んで、妹を生んでくれた人として最後まで関わって行こうと決めた。
この時の決断は僕たちにとっていい結果にはならなかった。