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雷鳴の夜

第32章 一目惚れ

カウンターには俺と松兄だけ

今なら聞けるか?

「彼女一人で帰して良かったの?」

「まぁもう子供じゃないし家も近いから大丈夫だろ」

グラスを拭きながら呑気な声

なんだかムカつく

「心配じゃねぇのかよ」

「心配に決まってんだろ」

大人な態度がまたムカつく

「一緒に住んでんの?」

「今は別々に住んでるよ」

「なんで?心配なら一緒に住めばいいじゃん」

「あいつが10歳の時から中学卒業までは
一緒に住んでたよ」

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