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雷鳴の夜

第34章 送る

「家どっち?」

無言で指を指す方向に足を向けた

店より口数少なく顔も強張ってる?

雷が怖いからだろうか…

店から歩いて10分もかからずに着いた家

一人暮らしには大きめだけど少し古いマンション

オートロックを開ける指先が少し震えてる

心配だがここ迄送れば大丈夫だろう

「じゃあ翔ちゃんまたね」

帰ろうとした袖口が掴まれた

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