テキストサイズ

雷鳴の夜

第34章 送る

「あの…今日は迷惑かけたし…
送って貰ったから…良かったら…お茶でも…」

まさか翔ちゃんから言われるとは

思ってなくてびっくりする

だってまだあの店で会うだけだよ

連絡先だって俺は教えたけど

教えてはくれないし…

少し戸惑い返事を返すのを忘れてた

「あっ…やっぱり迷惑ですよね…
こんな遅い時間…明日もお仕事でしょうし…」

俺の服を離しエントランスに行きそうになるのを

辛うじて捕まえる

「迷惑じゃ無いよ、明日休みだし
でも…俺なんか家に上げていいの?」

大きな目が俺を見つめコクリと頷く

ストーリーメニュー

TOPTOPへ