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雷鳴の夜

第7章 不安

くるりと私の方をむき優しく背中を掌が撫でる

「タバコなんて辞めて…私のそばにいてよ…」

「ん?翔このタバコの匂い好きって言わなかった?」

えっ…私…そんな事…

反応の無い私に少し困ったような声

「覚えてない?最初に松兄の店で話しした時」

あっ…言った…

「それはお父さんと一緒のだったから…」

「そっか…丁度これでなくなったし…
今日から辞めるわ」

苦笑いしながらなんてこと無いような言い方

「ほんとに?辞めるの辛いんじゃ無いの?」

禁煙なんてみんな大変だっていうもん

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